私もああだったらいいのにと思うときは、力を「全部」出しきれていない。

 

私もああだったらいいのに…。

そう思うとき、自分がその事柄に対してもっている力を「全部」出しきれていないのかもしれません。

最近、ある本を読んでいるときに、この考えがふと浮かびました。

 

たとえば、Aという事柄とBという事柄があるとします。

AとBは、仕事でも趣味でも日常のことでも構いません。

 

振り返ったときに、Aについては悔いがなく、Bには悔いが残ったとしましょう。

この違いは何でしょうか?

 

Aについては、自分がもっている力を「全部」出しきったのです。

そうすると、他人の成果や状況と比較しても、「私もああだったらいいのに」といった思いが浮かぶ余地がなくなります。

 

一方、Bについては、悔いが残りました。

それは、自分がBに対してもっている力の全部を出しきれなかったからです。

そのため、どうしても「私もあの人みたいだったら」といった感情が生まれてしまうのです。

 

このように、悔いが残るかどうかは、自分がどれだけ「全部」を出しきったかにかかっているのだと思います。

もちろん、全力を尽くしても結果が思い通りにならないことはあります。

それでも、「全部を出しきった」という感覚は、後悔を軽くし、他人への羨望を手放す力を与えてくれます。

 

だからこそ、自分が向き合うことに、「これが自分の力のすべてだ」と思えるくらい本気で取り組む。

その積み重ねが、「私もああだったらいいのに」という感情を遠ざけ、安定して力を発揮できる良い循環を生むのではないでしょうか。

 

 

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