『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』雨宮純著、書評。どんな人でも「自分は大丈夫」と思わないこと。

 

お世話になっている方との会話で、カルトの話題が出た。

意外と身近なところにあるのかもしれないと感じた。

そこで読んでみたのが、こちらの本だ。

『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』


この本を通して、私なりに感じた「カルトマーケティングに取り込まれやすい人物像」を挙げてみたいと思う。

 

1. 共通のわかりやすい敵を攻撃する主張に賛同しやすい人

カルトマーケティングでは、共通の敵をつくることが多い。

「自分たちの正義に反対するのが敵だ」という構図がわかりやすく、賛同を集めやすいのだろう。

実際は、どんな立場にもいろんな人がいるはずだ。

特に根拠なく一方に肩入れしてしまいやすい人は、この仕掛けに取り込まれやすいのではないかと感じる。

 

2. 退屈な日常や人生を、誰かにどうにかしてもらおうと思う人

退屈そのものが悪いわけではない。

ただ、「誰かが自分を変えてくれる」と期待すると、その「誰か」に振り回される危険がある。

 

3. 特別な自分になりたい人

「自己実現できた」「すごい自分になれた」という感覚を持たせるのがカルトマーケティングだ。

「さらに特別な存在へ」先へ先へと誘う仕組みだ。

特別な集団の特別な人になりたい、認められたい、そういう欲求が強いと、取り込まれやすいのかもしれない。

 

そして、どんな人でも「自分は大丈夫」と思わないこと。

誰でもカルトに取り込まれる可能性はある。

危険をゼロにはできないのがカルトの怖さだと思う。

 

最後の章「大切な人が悪質な集団や思想に取り込まれてしまったら」(引用)には、特に大事なことが書かれていると感じた。

ひとりで抱え込まず、専門家に相談する。

専門の窓口に行く。

むやみに否定しない。

自分自身が疲弊しないようにしながら、コミュニケーションを維持する。

これらは、通常のコミュニケーションにも通じる大切なことだ。

 

ちなみに、1の「共通のわかりやすい敵」で思い出したのが、こんな構図だ。

「共働き家庭 VS 専業主婦家庭」

「高齢者 VS 若い人」

「高収入 VS 生活保護」

これらは本に載っていた例ではないけれど、SNSでよく目にする。

わかりやすく敵を作って自分たちの正義を主張する手法は、特別なものではないのだろう。

 

ぜひ読んでみてください。

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『危険だからこそ知っておくべきカルトマーケティング』
雨宮純 著

 

 

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