観て本当によかったです。
感想を書きたいと思います。
ネタバレはしませんが、感想とはある種のネタバレかもしれませんので、空白をあけますね。
見終わってまず心に浮かんだこと。
「喪失を抱えて生きていてもいいんだ…」でした。
あたたかな肯定。
存在、生き方、思いを肯定する。
登場人物たちは、何かしらの喪失を抱えています。
この人達が特別というわけではなくて、人は誰もが何かしら喪失を抱えているのではないかと思います。
喪失を埋めなきゃ、穴をふさがなきゃ、と思ってそのようにしようとして、かえって苦しいくらいなら、そのまま喪失を抱えていたっていい、と思えました。
それでも、いい。
登場人物に、あるイベントを先にたってやっている人がいます。
その人が主人公に、「自分がこうしているのは、この体験があるからなんだ」と打ち明ける場面があります。
…ああ、そうなのか、そういうことか…
と、心に迫りました。
喪失が、他の人たちの心を癒し勇気づける言動のもとになったりもするのだ、と。
喪失を抱えて生きていてもいい。
そして、そんな自分を大切にしているから、人も大切にできる。
人の価値観や思いを否定せず。
映画を観ての感じ方も、いろいろあるでしょう。
映画は、心や頭の容量を増やしてくれるし、いろんな人生を体験できるので、大好きです。
「ノマドランド」https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html
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