知らないことの議論はできない。知りたい気持ちに応えてくれる「ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル」書評。

 

日本の死刑とアメリカの小説の死刑の場面と、私の頭の中ではいつの間にか一緒になっていた。

知らないことの議論はできない。

死刑について議論が必要だとはいうけれど、情報は隠されている。

残虐なのかどうかも、知らずには判断できないのだ。

 

はっとしたのは、冤罪の問題と、死刑をなくすかどうするかは別の問題だという意見。

いろんな人の意見が載っていて、どれも頷けるものばかり。

どれも頷けるとは、正解がないということ。

 

「被害者遺族」「被害者感情」
言葉はこれからも使われるだろうし私も使うだろうけれど、思いや考え方を一方的にまとめてしまってはいけないな、と。

遺族はこのように思っているに決まってる、遺族は死刑を望んでいるはずだ、というのは、被害者像の押しつけにもなりかねない。

 

こういう本は、メンタルが元気なときに読んだほうがいい。
私は何日かに分けて読んだ。

それでも知りたいし、知らなきゃと思う気持ちに応えてくれる、読んでよかった本です。

 

アマゾンのリンクをはろうとして気づきました。
「゛死刑賛成゛とこれを読んでも言えますか?」と、帯にあったんですね。
著者がこう思っているのか、出版社がこうしたのかわからないけれど、私はこの帯を知らずに本を読めてよかったなと思いました。

著者の意図は「秘密にするのはやめて情報公開しようよ、その上で議論を重ねようよ」だと、私は受け取りました。

ルポ 死刑 法務省がひた隠す極刑のリアル
佐藤大介著
幻冬舎新書
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AB%E3%83%9D-%E6%AD%BB%E5%88%91-%E6%B3%95%E5%8B%99%E7%9C%81%E3%81%8C%E3%81%B2%E3%81%9F%E9%9A%A0%E3%81%99%E6%A5%B5%E5%88%91%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BD%90%E8%97%A4/dp/4344986385

 

 

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