職場トラブル、「少しマシにする」から始めよう。 - 定着率アップ！社労士高瀬真理子（ガマちゃん）のブログ。

発言小町で、こんな相談を見かけました。

相談主は30代の正社員女性。

相手は、電話に出ず、返事もお礼も言わない50代の派遣社員。

最初は業務もきちんとしていたけれど、最近はYouTubeを見ながら仕事をしている。

人事に相談し、来年2月で契約終了になることは決まったものの、「あと4か月もある…」という気持ちだそうです。

ああ、分かります。

こういう人が職場に一人現れるだけで、それまでの人間関係はガラッと変わります。

いろんな人が、いろんな角度から回答を寄せていました。

客観的に語る人もいれば、自分の体験を重ねて感情的に語る人も。

でも、こういう場合の絶対的な特効薬はなさそうです。

実は私も、こうすれば必ず良くなるという答えは見出せていません。

できるのは、「悪化させない」「少しマシにする」を積み重ねること。

感情的に動くと、かえって状況がこじれてしまうことがあります。

一発逆転ではなく、減点を最小限にする。

この考え方が、組織を守ることにもつながります。

返事をしない人に対して、「なぜできないの？」と怒るより、「自分はどう振る舞うか」を整える。

たとえば、あいさつや報告をきちんと続ける。

会話は短く、でも必要なことは正確に伝える。

「返事はお願いしますね」ときちんと伝える。

相手の行動を記録し、冷静に共有できる状態をつくる。

それだけでも、少しマシになる可能性は高いんです。

今回のような派遣社員の場合は、契約期間という区切りがあります。

「あと4か月」と時間が見えているのは、自分を保つうえでの支えにもなります。

一方で、正社員の問題行動には、より一層会社側の地道な積み重ねが求められます。

対応の経緯を記録し、上司や人事と情報を共有する。

「誰が」「いつ」「何をしたか」を残しておく。

それが後から判断するときの土台になります。

目立たないけれど、こうした積み重ねが後で効いてきます。

地味なようで、これが最強のリスク管理です。

職場トラブルは、一夜では解決しないかもしれません。

でも、ときには一夜で状況が変わることもあります。

その背景には、見えないところで積み重ねてきた努力があります。

少しマシにする行動を続ければ、職場の空気は確実に変わっていきます。

今日も、「少しマシ」を積み重ねていきましょう。

そして…

積み重ねている人、またはご自身が疲弊してしまわないように。

その支えをどうつくるかも、大切にしたいところです。

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