職場には、言い方がきつい人がいます。
仕事はできるのに、周りの空気が重くなる。
そのまま放置すると、周りの人が疲弊し、報告や相談が減っていきます。
(1)実力タイプ:成果を出す人ほど、強く言いすぎる
仕事ができると評判の人がプロジェクトリーダーになりました。
ところが、部下への当たりがきつく、次々に退職。
最終的に、本人もトラブルを起こして辞めてしまいました。
このタイプは自分がひとりでできるため、人に求める基準も高い。
でも本当は、チームのメンバーが動きやすいようにするのも仕事のうちです。
(2)権力タイプ:立場の強さが、言葉のトゲを増幅する
このタイプの人は、気に入らない部下に、何かとネチネチ注意する。
周りも見ていてつらい。
また始まった、と空気が重くなる。
本人は教育のつもりかもしれませんが、その言い方は教育ではありません。
立場の強い人ほど、誰も注意できない分、周りが困ってしまいます。
(3)感情タイプ:不機嫌とトゲはセットで出てくる
会社勤めの頃、感情の起伏が激しい人がいました。
機嫌が悪いときは大声でわめく。
私はその声が頭の上から降ってくる席にいて、仕事に集中できずに困りました。
上司に「声が気になって集中できない」と伝えて、わめき始めたら別室で話を聞いてもらうようにしました。
人格批判ではなく、影響に絞ってお願いする。
この切り分けで冷静な対応ができて、私にとっても学びになりました。
3人とも性格も立場も違いますが、共通するのは人の安心感を奪っていたことです。
対応のポイントは、周りの緊張や影響を見ること。
「あなたの意見は大事。でも、伝え方が強く聞こえることがある」と、言い方の癖として共有することが大切です。
周りの安心感も変わっていきます。
リーダーの役割は、伝え方を整えて、安心して働ける空気をつくること。
その意識が、チームの信頼を育てていきます。
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