『滅私』羽田圭介著、書評。ごちゃごちゃも愛おしくなる。不思議な読後感から学ぶ、人を見る視点。

 

『滅私』(羽田圭介 著)を読みました。

いや〜、おもしろかったです。

読んでいる間、怖いもの見たさみたいな感覚で、ページをめくる手が止まりませんでした。


【物を減らし、最小限で生きる人たち】


本の中には、物をなるべく持たずに暮らす人たちが登場します。

ミニマリストと呼ばれるような、限界まで削ぎ落とす生き方を実践している人たちです。

どんどん部屋を片付けていき、刑務所のような部屋になってしまう人。

もう捨てるものがなくなり、柱を切ろうとします。

さすがに「えー!」と思う極端な例ですね。


もちろん、そこまでではない人もいます。

物を捨てることが思想や生き方と結びつき、人それぞれの人生に影響していく様子が描かれていました。


【先がまったく読めない展開】


そしてストーリーは、「どうなるの?」の連続。

主人公を中心に、コミュニティの人たちが絡み合いながら物語は進みます。

最後は本当に予想もつかない展開で、「えー、そうきたか!」と声に出してしまったほど。

その意外性に圧倒されつつ、私の小説の世界がまたひとつ広がりました。


【読後に残ったもの】


不思議なのは、この小説が「無駄を肯定せよ」と主張しているわけではないのに、読み終えたあとに自然と「人間、ごちゃごちゃしていてもいいんだ」と思えたことです。

片付いていない部屋でさえ、愛おしく思える。

無駄を抱えながら生きている人間を肯定できる。

そんな気持ちになりました。


もちろん、あまりにごちゃごちゃしすぎると生きにくいので、適度に整えることも必要です。

でも「多少ぐちゃぐちゃでも大丈夫」と思えるのは大きな励みになります。


【小説とビジネス書の違い】


この体験で感じたのは、小説とビジネス書の違いです。

ビジネス書は何かを勧めるために、「そうではないもの」を否定して成り立つことが多い。

一方で小説は、否定せずとも自然に肯定や気づきがある。

その力に心を動かされました。


【まとめ】


『滅私』は、シンプルな暮らしや極端な片付けの世界を描きながら、人間の無駄やごちゃごちゃした部分の愛しさを思い出させてくれる小説です。

片付けやシンプルな暮らしに興味がある人はもちろん、予想できない展開を味わいたい人にもおすすめです。

読み終えたあと、部屋のちょっとした散らかりや周りの人たちのごちゃごちゃした部分が、少し違って見えるかもしれません。

ぜひ、読んでみてください!

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