今も夢中で読めるのは、戦う力を与えてくれるから。「挑発する少女小説」書評。

 

語られているのは、9作品。

小公女、若草物語、ハイジ、赤毛のアン、あしながおじさん、秘密の花園、大草原の小さな家シリーズ、ふたりのロッテ、長くつ下のピッピ。
どれも好きだ。

 

特に好きだったのは、若草物語。
何度も読んだ。
大好きだけど、なぜこんなに惹かれるのか、惹かれたのか、自分では言語化ができなかった。

そうか!
裏のメッセージが、こうだったのか!

励まされて、自然と涙が出てきた。

言語化してくれる本を読むことで、元の物語もさらに魅力を増していく。

 

「戦う少女たちの物語」とある。
そうなのよね。
あんなに夢中になり、今も夢中で読めるのは、戦う力を与えてくれるから。
現実を生きる、戦う力を与えてくれるからなんだ。

 

先に挙げた9作品が好きな方、なぜ自分がこんなにも惹かれるのかわからない方、背景や歴史を含めもっと深く知りたい方にも、おすすめしたいです。

 

表現も楽しいですよ。
そうそう、こういう場面あったな~、それを、こう表現するのか!
と、私は何度も笑いました。

 

挑発する少女小説
斎藤美奈子著
河出新書
https://www.amazon.co.jp/%E6%8C%91%E7%99%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3%E5%B0%8F%E8%AA%AC-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%96%8E%E8%97%A4%E7%BE%8E%E5%A5%88%E5%AD%90/dp/4309631347

 

 

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