怖すぎる小説「そのバケツでは水がくめない」飛鳥井千砂著、書評。

 

怖すぎる。
読んだ後のひとことは、これ。
怖すぎる。

夢中で読んだ後、お腹が痛くなってしまった。

腹痛の原因は…?
と思って、まず頭に浮かんだのが、
「この本の衝撃が強すぎたんじゃないの?!」

 

映像の怖いのはちょっと苦手だけど、文章の怖いのは好きだ。
今まで、怖い本も何冊も読んだことはある。
だけど、体の不調に「この本読んだから?!」と思ったのは初めてだ。
それくらい、怖かった。
大満足。

 

超常現象の怖さではない。
生きている人間の怖さ。
人の心を、自覚なきを装い傷つけて壊していく人の怖さ。

それが、恋人、夫婦、親子間だけでなく、仕事や友人関係の中で起きてくるということ、被害を受けた人が「自分が悪かったのではないか」と感じ始めてしまうこと。

 

読みながら、「最悪の結末だったらいやだなぁ」と思っていた。
私がこう思うのは珍しい。
小説世界なら、結末に明るさがなくてもわりと平気なのだ。

でもこの本については、
「明るい結末であってほしい…!」
と願いながら読み進めていた。

 

久しぶりに、ブログに書きたいなと思う本に出会えた。

怖かった。

本そのままの体験はないけれど、一歩間違えれば危なかったかもな、ならある。

私はたまたま、スルーできてきただけなのかも。

そう思うと、よけいに怖い。

 

「そのバケツでは水がくめない」

飛鳥井千砂著 祥伝社文庫

https://www.bookbang.jp/review/article/548066

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%84%E3%81%A7%E3%81%AF%E6%B0%B4%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%82%81%E3%81%AA%E3%81%84-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%A3%9B%E9%B3%A5%E4%BA%95%E5%8D%83%E7%A0%82/dp/4396346972

 

 

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