いろんな人の人生を聞き取った話が書かれています。
最初の一文から引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
特に気に入ったところを書いていきますね。
1. もっとも辛いその時に、笑う自由がある(98ページ)
ああ、そうですね。
どんな時も笑ってなきゃダメ、ではなくて、自分が笑う自由を選ぶ。
笑うことが、感情の出口になることもあるのですよね。
笑う自由がある、すてきです。
2. 幸せのイメージは、ときとして、いろいろなかたちで、それが得られない人びとへの暴力になる(108ページ)
こういうのが幸せである、と決めること。
やってしまったり、やられてしまったりするのではないでしょうか。
「これが幸せだ」と自分について感じるのは自由です。
が、人に対して幸せのイメージや形を決めてしまうと、そこから外れた人は?実現できない人は?となってきます。
不幸なの?足りないの?
私は、人に対する「まだ〇〇がいない」「まだ〇〇が・・」の「まだ」という表現に、その決めつけを感じることがあるんです。
3. 私たちがそれぞれ「この私」であることにすら、何の意味もないのである(222ページ)
前後の文章に、不思議とすっきりしました。
意味がない。いいじゃないですか。笑
意味を求めることや、求め続けることを強いられるように感じてしまうことに、ちょっと疲れているのかも。
意味はあってもなくてもいい、なくても私で生きていく(しかないのだから)
と思うことが、逆に、
今やることやこれからやることのやりがいや喜びも増してくれている、
と、今の私は感じます。
普通の人も普通ではない人も、その人だけの体験で満ちていますね。
「普通」って何だろう?
「それについて何も経験せず、何も考えなくてよい人びとが、普通の人びとなのである」(170ページ)
…まさに!ですね。
紹介したい箇所がたくさんありました。
ぜひ、読んでみてください!
断片的なものの社会学
著者:岸政彦
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