あなたがいない生活なんて、そういえば、想像したこともなかった。だけど、どこに行っても、ずっと一緒だよ。


あなたは、そこにいるのが当たり前だと
いつの間にか私は思ってたんだね。

死ぬこと以外の理由で、
離れたところに行ってしまうなんて
想像もしなかった。

いくら、今はオンラインでいつでも「会える」といったって、
遠いよ。

ずっとそばにいた私の感覚からすると、
遠いよ。

でもあなたは、その遠いところからこっちに来て、
ずっと頑張ってたんだよね。

いろんな、心引っ張られる思いを残して。

思い立ったらすぐに元の場所に行ける、って状況じゃない中、
ずっと私達と一緒にいてくれたんだよね。

だから、あなたの思いと決断を、
まったくほんとにそうだよね、って思うし、
それ以上の言葉が見つからない。

だけど、私は、すごく、寂しいよ。

私の乏しい語彙力だとこれ以上の言葉が見つからないんだけど、
ともかく、すごく、すごく、寂しいよ。

私が一人暮らしをしている時に、
同じ建物にあなたが引っ越してきて、
私は一人暮らしが気に入ってたとはいえ、
やっぱりそばにあなたがいてくれたことが
すごく心強かったよ。

湿気がひどくて部屋にキノコが生えたことなんか、
思い出しちゃったよ。

お互い、家を転々としたけど、
ずっと近所同士だったよね。

あなたはいつでも不思議なほどに親切で、
時々「なんなんだろうこの人は?」って思ったよ。

それが、あなたなんだよね。

ともかく、ずっとずっと一緒だと思ってた。
無意識に、そう思ってたんだ。

あなたの決断を「そうだよね」って思うし、
ほんとにその通りだと思うけど、
私は寂しくて寂しくてたまらない。

悲しくて、今夜はもう涙が止まらないんだ。

明日は人に会うのに、
泣きはらした目になっちゃったら、
いったいどうしてくれるの。

ガマ 「食べ過ぎて目が腫れた、って言えば?」

…そうするよ。

どこに行っても、
ずっと一緒だよ。

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